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2021年決算委員会

6日間にわたる決算委員会の委員として、質疑を行いました。

区政の在り方をチェックするとともに、取り入れてほしい事柄など政策提言をおこないました。

​少し長いですが、ぜひお読みください。

10月5日

土屋のりこ委員 足立区議会議会改革を全力で推し進める会の土屋です。午後の1番、よろしくお願いします。こちらにもよろしくお願いします。 今年はうちの1丁目1番地から始めたいと思い ます。議会改革について。 本来、議会の在り方検討委員会など、議会側で 検討し、進めていく部分が多いことではあります が、議会費も決算項目に入っており、区民皆様の 税金で賄われているわけなので、区民皆様の税金 である議会費が適切に機能しているかどうか、 チェックが必要だと思います。 一つの社会的指標として早大マニフェスト研究 会が行っている「議会改革度調査」というのがあ りますが、昨年と比較をすると、足立区は総合順 位が424位ということで少し下がってしまった 結果になりました。 中身を見ていくと、情報共有については昨年の 192位から改善して129位、住民参画につい ては昨年690位から改善して596位。ところが、議会機能強化については、昨年は359位 だったのに、今年は627位と大きく下がってし まったという結果となりました。 議会事務局の方にお伺いしたいんですけれども、 この要因は何だとお考えになられるか。マニフェ スト研究会は、個々の評価については公表されて ないので推測するしかないことなんですけれども、 区としてはなぜだと分析をされるでしょうか。 いかがでしょうか。

○議会事務局次長 これまではタブレットとかの活用が評価されておりましたが、昨年度はオンライ ンを使った会議というところを評価に力を入れた ということで、今回下がったというふうに予想し ております。

○土屋のりこ委員 分かりました。議会サイドの取 組だけではなく、やっぱり議会側がどう取組を進めるのかということが重要かとは思いますが、一 人会派を認めるのかどうかとか、全ての委員会を オンライン中継するかどうかとか、そういった基 本的な方向性は議会側で論議をして決定していく ところではありますが、もう一方の車輪である議 会事務局についても、議会改革に積極的にといい ますか、関心を是非強く持っていただきたいなと 思って取り上げます。 議会改革に関してですが、議会事務局の機能に ついての研究ということもされています。その中 で指摘される機能の一つに仲介機能ということが あります。議会事務局は党派に立脚しておらず、 本来、中立性を保つべきであり、住民と議会をつ なぐアクセスポイントにもなっています。例えば 町田市では、議会事務局に10年以上勤務する専 門知識を持つスペシャリストの方が2名配置をさ れ、議会側が改革を実施する際のサポート体制が 整えられているといいます。 又、住民に対する情報提供を積極的に行う工夫 の一つとして、コミュニティバスや民間路線バス に「市議会を開きます」というポスター掲示を 行ったり、積極的な広報をすることによって、議 会傍聴者を増やそうと努めているとのことです。 議会事務局はサポートであって、改革を先導す るわけではありませんが、周辺区の議会改革の取 組状況の情報を収集するなど、皆さんの高い情報 収集能力によって議会改革が円滑に進むよう、是非議会をサポートすることを役割としてお願いし たいと思いますが、いかがでしょうか。

 

○議会事務局次長 委員おっしゃったとおり、先進 事例とか新しい取組をしっかり調べて、それは皆 様に御提案して、議員の皆様と御相談して議会改 革を進めていきたいと思っております。

○土屋のりこ委員 ありがとうございます。町田市 では、積極的な情報公開によって議会傍聴者が増 えているといいますし、議員と議会と議長とそし て事務局と連携して、議会改革を進めていきたい と思います。これはほかの委員の方にも呼びかけ たいと思っています。

 次は、あだち子どもの未来応援基金ですが、緑本の240ページです。今決算において、1 億円 余は積立てをされました。運営団体補助について も申請の受付が10月に入って開始をされていて、 画期的な事業だと受け止めています。 更にコロナ禍での厳しい状況を反映して、今議 会で補助額を10万円増額すること、購入補助の 追加、独り親支援策等も打ち出されました。そう いった内容を紹介すると、フードバンクの方から は、「足立区すごいですね、進みましたね」とい う声や、独り親支援の方からも、「うれしい。す ご過ぎです」と、困窮者支援に取り組む関係各所 から高評価が既に寄せられているところです。 増加する支援ニーズに対応するため、運営団体 の事業を支援する補助金の上限を20万円から3 0万円に拡充とのことで、区民の現状に即したス ピード感ある対応でいいと思います。ただ、その 上で気になるのがパントリー運営団体への補助制 度についての区の考え方が少し実態に即していない部分があるのではないかという点です。 足立区では、補助事業の原則は2分の1補助と いうことになっているとのことで、子ども未来応 援は4分の3補助ということですから、政策的に 位置づけを高く持っていただいていることとは理 解します。ただ、4分の3補助ということは、上 限額の補助を受ける団体は10万円以上自己負担 をするということに制度設計されているというこ とで、フードパントリーの場合だと、子ども食堂 のような収益事業ではなかったりするので、収入 がない団体も多いのではないかと推察します。ど うやって、例えばその10万円の収入を団体がつ くると区は想定されてこの事業を設計されている のか、お教え願います。

 

○子どもの貧困対策・若年者支援課長 今回、助成 金の見直し、まだ、この基金を活用した助成金は 始まっておりませんが、今日申請が1件受け付け るような状況です。その中で最大10万円の差額 が生まれるということでございますが、一応活動 団体、補助団体におかれましては、自立をしてい ただくために、例えば自らが募金活動を行う、あ るいは自主事業を行う、そういったことを目的に 自立ということを促してございます。

 

○土屋のりこ委員 足立区の方では10分の10補 助ができないということであれば、昨年度、都の 間接補助がありましたが、こういった自己負担を 強いないような補助を都にも要望して、区からも 継続実施を求めてほしいと思いますが、その点は いかがでしょうか。

 

○子どもの貧困対策・若年者支援課長 東京都にも 要望してまいりますが、東京都の事業は、おおむ ね3年を目安に、廃止というか金額が減っていく ようなのが一般ルールでございます。今月始まっ た事業でございますが、補助金を受ける団体の意 見を聞きまして、今後見直すところがあれば見直 してまいりたいと思います。

 

○土屋のりこ委員 分かりました。気になっている のは、補助を利用しづらいという団体も少なくな いんじゃないかということです。せっかく1億円 余、基金に積んだものの、必要なところに届かな いのであれば、制度の修正が必要ではないか。 例えば資金づくりの支援として、区の方から、 子ども食堂、パントリー等へ民間団体の補助制度 が紹介をされたりしましたが、中身を見てみると、 民間の補助を申請するには団体名の銀行口座がな いと駄目とか、定款がないと駄目ということで、 より小さな団体ほど民間の補助からもはじかれて しまうという実態になっています。 そもそもパントリー活動にはいろいろな作業が あるんですけれども、食品の運搬をする、30キ ロのお米の袋が五つ届くとか、それを運搬すると か、仕分、配布、利用者受付、宣伝、募集等、時 間と労力を寄附していただき、ボランティアでそ ういったことをやるだけで手いっぱいで、それに 加えてお金の寄附もということまで求めるという のは、収益活動を行う余裕のない団体であれば、 自己負担分の収益をつくることができず、せっか くの区の補助を利用できないで排除されてしまう というか、そういう結果にもなってしまいます。 区の10分の10補助はしないという既存方針 ということなんですが、コロナ禍での現実の間に 距離があるんじゃないかと感じています。 上限が20万円から30万円にせっかく増額を されましても、そもそも自己負担分、賄う余力の ない団体は、利用を諦めざるを得ないということ ですし、それが利用できないというのはどういう ことかというと、その分、活動が取り組まれない ということで、例えば補助30万円があれば、そ の分困窮している人への支援量を広げられますが、 資金がなければその分支援量を減らして対応する ということで、つまり食料支援を受け取れる区民 が減るという結果になるだけのことかと思います。 補助金がなければお金がかからない範囲に限定 して支援活動を行い、補助があれば、その分支援を広げるという性質の活動であって、フラワーア レンジメントの教室に出す補助ということではな いわけで、福祉的活動への補助については、決め るのは1団体当たりの上限だけでよくて、自己負 担ありという制度設計にする必要はないんじゃな いかと私は思います。上限30万円、10分の1 0補助でいいんじゃないかと思いますが、この点 を今後、利用状況も見て、検討・見直しをお願い できないものかと思いますが、いかがでしょうか。

 

○あだち未来支援室長 先ほど課長のほうから申し上げましたけれども、まず、団体の皆様の活動内 容ですとか、どういうお考えをお持ちなのかを確認させていただいた上で、考えてまいりたいと思います。

 

○土屋のりこ委員 是非よろしくお願いしたいと思 います。 次に、フードロス対策ということで、関連する 内容で、環境衛生費、3R推進事業等のフードロ ス対策についてお伺いします。 まず、フードドライブの回収量なんですが、昨 年度実績はどうだったかということと、令和元年 度と比較してどれぐらい増減があったか、この2 点いかがでしょうか。

 

○環境政策課長 令和2年度の回収実績でございま すが、個数で1,797個、重さで850キロと なっております。個数で比較すると数は微増でございますが、重さですと前年度406キロでござ いますので、倍以上増えているという状況でござ います。

 

○土屋のりこ委員 回収する箇所を平成30年度に 五つに増やしましたが、昨年度からは少し箇所と しては頭打ちなのかなと思いますが、今後のこの 事業の新しい展開というか、何か検討はされてお られるでしょうか。

 

○環境政策課長 フードドライブにおきましては、 回収できる窓口を増やすというのは非常に大切だと考えております。区直営の窓口ではなく、民間と連携しながらできないかということを検討してまいりたいと思っております。

 

○土屋のりこ委員 分かりました。フードドライブ は家庭での余剰食品を未利用の食べられる食品を 再利用するということで、福祉的な寄附に回す仕 組みですが、区全体でフードロスの実態をつかん でいくことが必要かとこの間提起してきました。 フードロスは総量どれぐらいあるのかということ で、事業系でも、飲食店等の食べ残しもあれば、 小売店から出る未利用食品もあります。その実態 を把握して、効果的な対策に生かしてほしいと思 うんですけれども、区全体での食品廃棄量の推計 調査、現状どこまで進んだでしょうか。

 

○環境政策課長 フードロスに関しましては、今年 度、延べ床面積3,000㎡以上、ここだけが推 計できなかった部分ですが、アンケートを実施し て推計をさせていただきました。区全体として食 品ロス量としては、約1万2,662tという推 計値を出させていただきました。

 

○土屋のりこ委員 ありがとうございます。令和元 年度の食ロス量、区内全体で 1 万2,662tの 速報値ということで、家庭系が7,519t、事 業系が5,143tということですが、これまで 食べ残し対策として、3010運動や家庭向けに サルベージパーティーなどを、又、事業者でも、 飲食業向けにはフードシェアリングサービスなど を区のほうで推進されてきたかと思います。フー ドロスを把握することで取れる対策も豊富化でき ると思いますし、食ロス量の推計を行うことを環 境審議会でも議論をしてきたんですけれども、大 規模事業所へのアンケート調査で、行政に求める ことということで具体的な要望もあったかと思い ますが、区として取り組めそうな支援、どういっ たものが要望されているでしょうか。

 

○環境政策課長 アンケートの中で食ロス抑制のた めに行政から必要な支援という質問項目がござい ます。これで一番多かったのが、利用者や消費者への啓発用の資材、いわゆるチラシやPOPなど の要望が大きかった。続いて、取組事例です。好 事例の横展開をしていただきたいという御要望が 多くありました。

 

○土屋のりこ委員 私が着目したいのは、未利用食 品で現在は廃棄されている食品の再利用の仕組み づくりをどうするかという点です。今は廃棄され ている食品が廃棄されずに誰かに食べてもらえる ようにすることで、とりわけ子ども食堂、パント リー等と結ぶことで、経費をかけずに困っておら れる区民の方への支援策を拡充できるんじゃない かと思います。 先日、新潟の農家からのお話で、コロナで困っ ている方にお米を450キロ寄附をしたいと。送 料だけ負担してもらいたいということで、値段を 安くして販売するのではなく、困っておられる人 たちが日本でいっぱいおられるんだから寄附をし たいというふうな申出がありまして、区内のパン トリーの方でそのお米を引受けられたというお話 を聞きました。少しでも売りたいと考える事業者 ももちろんおられますし、販売ではなく、寄附を したいという方もおられます。それぞれの方が求 めるメニューを提示してあげたらいいかと思いま す。 困ったときはお互いさまという言葉があります が、下町足立のそういった人情を大切にしてほし いと思いますし、定額販売のシェアリングサービ スに加えて、こういった寄附文化、寄附の取組事 例についても3R取組事例として是非区内事業者 に周知をしていただきたいと思いますが、いかが でしょうか。

 

○環境政策課長 食品ロス削減の中で、いわゆる生 鮮品を効率的に回していくというのは非常に大切 な取組だと思います。そのような中で、需要と供 給をどうやってマッチングさせるかということで、 民間でもサイトがあったり、いろいろございます ので、これからしっかり研究してまいりたいと考 えております。

 

○土屋のりこ委員 分かりました。よろしくお願い します。 続いて、民生費に入って困窮者自立支援の関連 です。 令和3年度版福祉事業概要の中に低所得者福祉 についての項目の中で、ホームレスへの支援とい うことが書かれています。生活困窮者自立支援法 に基づく自立相談支援事業として足立区は第5ブ ロックということで、近隣区と合同で河川や公園 の巡回、面接相談などを実施されてきています。 足立区内でも野宿をする方たちを支援する活動団 体があり、お話をお聞きしましたら、体感的には 野宿をされる方が増えているんじゃないかと感じ るということでした。 福祉事務所においてこういった取組を担当され ているかと思うんですけれども、ホームレス巡回 相談での面接実施人数は増えているのかどうか、 コロナの影響はどうでしょうか。

 

○中部第一福祉課長 福祉事務所で把握しておりま すホームレスの方の人数を見ますと、昨年度から 今年度にかけて大体30名前後で推移しておりま して、ほぼ横ばいというという状況になっていま す。ただし、この数というのは、小屋とかテント を構えている、いわゆる定住者がほとんどでありまして、ネットカフェとかに入っている若年の層の方などの数までは把握できておりません。

 

○土屋のりこ委員 分かりました。支援団体の方か らは、是非そういった実態を把握していってほし いということと、あと、野宿を選択せざるを得な い人たちへの現物給付策も検討してほしいという ことを求めておられるんですけれども、この2点 はいかがでしょうか。

 

○中部第一福祉課長 ホームレスの方の支援なんで すが、これは特別区の一部事務組合の特人厚の方 で、路上生活者対策事業として行っております。 自主支援センターが23区の中で5か所ありまして、足立区では5区の中で今、墨田区で自立支援 センターが設置されておるんですが、その中の事 業で巡回相談を行っております。場合によっては 一時的な食料を支給したりとか、あとは、今のコ ロナ禍であれば、マスクを支給したりとか、寄り 添った支援をしていただいているところです。

 

○土屋のりこ委員 分かりました。是非今後とも、 いろいろ拡充させてよろしくお願いしたいと思い ます。 続いて、資源の持ち去りについてなんですけれ ども、環境衛生費の側面からです。 足立区内での野宿生活者巡回相談の報告書も見 せていただいたんですけれども、この6月に実施 された荒川河川敷での巡回相談報告書によると、 9名の方と接触、面接されたということで、中に はアルミ缶収集を生業としている人もいたという ことが報告されていました。支援団体の方の話で も、女性の方で70歳を超えて生きるために空き 缶拾いをしている方がおられ、1日働いて缶を 拾っても600円にもならない程度で、もっと支 援が必要だということが指摘されています。 そこでお聞きしたいのが、毎年、産業環境委員 会に資源の持ち去りについて報告がされています が、区の基本的な考え方等について、これまでこ の場で取上げたことがなかったので聞いていきた いんですけれども、足立区にも資源持ち去りを禁 止する条例がありますが、持ち去り禁止の目的は ホームレス等の生活困窮者を罰するためではあっ てはならないと考えます。 京都市でこういった持ち去り禁止が決められた 場合もそうなんですが、発端は古紙の組織的な持 ち去りに対して規制をかけようということが目的 で、足立区でも委員会の中では同様のことが言わ れていまして、事業者が組織的に古紙の持ち去り を行っていることを何とかしたいということが言 われています。 昨年度の当区における資源持ち去り防止対策に ついての報告が7月の産業環境委員会に出されま したが、資源持ち去り防止指導員によるパトロー ル実績、注意、警告、過料などの件数が報告され ていますが、どういうところにこの効果が及んで いるのかということを目的に沿った形になってい るのかということを検討したいという意味で、中 身について詳しく教えていただきたいんですが、 例えば軽トラックとかを利用したアルミ缶回収な のかとか、徒歩による回収なのかとか、古紙の回 収は何件なのかとか、細かく内容について把握は されておられるでしょうか。

 

○環境政策課長 古紙の持ち去り、空き缶の持ち去 りに関しましては、昨年度実績で注意等が約2, 488件でございます。 具体的に今、委員御質問の軽トラか徒歩か、あ と、自転車というのもあるかと思います。この内 訳に関しましては、申し訳ございません、ただい ま数字は持ち合わせておりません。ただ、基本的 には繰り返し行うような悪質なケースに関して 行っているということと、あと、近隣から苦情が あった所は重点的にパトロールをするという形で パトロールをしているというのが実態でございま す。

 

○土屋のりこ委員 分かりました。トラック等を用 いた古紙の組織的で大規模な持ち去りに関しては きちんと対応していくことが必要だと思いますが、 さっきも言ったように、アルミ缶の持ち去りに よって生計を立てている生活実態があることと、 国もそういったことをこれまで推奨してきたとい う経過が、歴史があるというふうなことは把握、 理解していただきたいと思います。 立命館大学の研究者の方が京都市において持ち 去り禁止条例化されたときの効果、影響というこ とで研究された論文があるんですけれども、当事 者の方、なぜ禁止されてもアルミ缶を集めるのか、 生活保護を受けないのはどうしてかというと、6 6歳のEさんという男性は、働けるうちは誰かに頼らずに生きたい、ずっと働きたいという気持ち を持っている、その生き方や苦労を是非理解して ほしいという思いがあるということが報告されて いました。 生活保護を受けておられる方の一部の中にも、 稼働能力を出し惜しみする人もいる中で、野宿の 人はなぜそれまで生活保護を申請しないのかとい うと、自分の力で働きたいからだというふうに おっしゃるということに私も理解を示したいと思 います。 今後の資源持ち去り防止対策のパトロールの中 で、こういった空き缶拾いで生計を立てる困窮者 の命のこともしっかり考えているというメッセー ジを発するとともに、叱責と啓発ではなく、当事 者の事情、寄り添う立場を貫いていただきたいと 思いますが、いかがでしょうか。

○環境政策課長 今のお話、重く受け止めさせてい ただきたいと思います。環境部では、パトロール 指導員に、生活困窮者であればこういう所を相談 するようにということで、相談先の案内チラシ等 を交付するような形を取らせていただいております。

10月5日

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10月8日

○土屋のりこ委員 4日目の最後ということで、皆 さんお疲れでしょうから目覚まし系になればいい なと思いながら、よろしくお願いします。 地震関連、私も1点お聞きしたかったんですけ れども、これまで区民対応に当たってこられた災 対課長今日おられないので、6日目に回したいと 思いますので、危機管理系の方はお休みいただい ていいかと思います。 教育費関連からです。緑本338ページと34 8ページに給食食材キャンセル料というのが出て きます。小学校689万円余、中学校414万円 余、計1,103万円が計上されているんですけ れども、学校が休校になったりもして、緊急事態 宣言等に伴うものかと想像しますが、キャンセル 料というと、契約の解除に伴い事業者に生じた損 害額に相当する額を補償したということかと思う んですが、そういうことなのか、確保されていた 食材分を買い取ったということなのか、この金額 の妥当性について、もう少し説明をお願いします。

 

○学務課長 こちらの金額ですが、2種類の金額が 含まれております。小学校、中学校、共でござい ますが、一つは、令和2年3月の一斉臨時休業、 こちら国の指示によって一斉に臨時休業になった 部分ですが、こちらでのパンとか麺とか食材費の 主食に当たった食材のキャンセル料ということで、 小学校で606万円余、中学校で340万円余が 入っております。 残りの金額につきましては、4月以降、学校が 開始になってから陽性者が発生して、当日急に臨 時休業になった、そういった場合の食材のキャン セル料ということになっております。

 

○土屋のりこ委員 キャンセル料ということなんで すけれども、食材自体はどうされたのか、確保さ れた食材というのはどう扱われたのか、いかがで しょうか。

 

○学務課長 もう既に学校に届いていて、例えばタ マネギでしたら皮をむいていたりとか、キャベツ だったら刻んだりとかという段階までのところで 学校の休業が決まったというケースがございまし た。 本当に当日ですので、その日、何とか連絡を 取って引き取っていただけるところを探して、区 内の児童養護施設ですとか、子ども食堂の運営団 体等に渡したケースも一部あったようです。 ただ、これは全てではなかったようです。

 

○土屋のりこ委員 全てではなかったと言えば、も う少しお願いします。そうではなかった部分につ いてはどういう扱いになったのかということ。

 

○学務課長 すみません、こちらで把握した部分だ けしかちょっと分からないので申し訳ないんです が、ちょっとほかの部分については分かっており ません。

 

○土屋のりこ委員 分かりました。児童養護施設等 に寄附されたということですが、どう寄附する対 象を選ぶのかというところで、正式な購入ではな いとはいえ、キャンセル料として税金から1,0 00万円、全部ではないですね、一部充てられて いるということで、公金が充てられていることに ついては、公平性と透明性を担保していただきた いと思うんですけれども、そういった明確なルー ル、内規のようなものというのはあるんでしょう か。

 

○学務課長 昨年は本当に緊急というところで動い ていたところもあり、公平性、透明性というとこ ろまではちょっと思い立っていなかったかと思い ます。まず、当日受け入れていただけるところを 探したというふうに聞いております。

 

○土屋のりこ委員 分かりました。 学校給食のキャンセルということは余り想定さ れることではないとは思うんですけれども、食品 の寄附がこれから足立区にもたらされる機会、ど う余っている食材を扱っていいのかということも、 そういった機会も増加するかと思いますので、災 害備蓄品とかも、どう扱うのかということに関し て、福祉的施策と結んでの支援であったりとか、 重層的な政策効果がある用途に転用できるよう、 突発的な事態にも備えて全庁的に意識していただ けたらと思うんですけれども、いかがでしょうか。

 

○学校運営部長 やはり使える食材を廃棄するとい うことは、これは正にSDGsにも反することですし、全庁として、いろいろなところでの食品廃棄が出ないように努力する、これは当然のことだと思います。 今後、学校運営の中でもルール的なものを考えて、ほかの部署にも波及できればいいかなという ふうに思いますので、研究してまいります。

 

○土屋のりこ委員 是非よろしくお願いします。 続いて、足立はばたき塾について少し気になる 点をお聞きしたいんですが、決算額2,800万 円余ということですが、このはばたき塾の開校式 で区が挨拶をしているということで聞きましたが、 区は子どもたちにどのような挨拶をされているの か、確認のためお願いします。

 

○学力定着推進課長 1年間の大変厳しい受験勉強を乗り越えるために、非常に経験豊富なスタッフ がいる、また、その日教材配るわけなんですけれ ども、これだけ潤沢な教材も含めて全て無料であ るということを言っております。無料であるとい うことは、区民の皆さんの理解もいただいて税金 の中で運営していると。そういった区民の皆さん の協力も、期待も含めて、何とか頑張り切ってほ しいと、そういう励ましの言葉を送っております。

 

○土屋のりこ委員 2点受講をする子どもたちにお 願いをされているということで、一つは塾をとこ とん活用してほしいというメッセージと、あと二 つ目が塾の時間を無駄にしないでほしいと、そう いった応援するというメッセージを伝えることは いいと思うんですけれども、気になったのは、そ の中で、わざわざ税金で無料で運営しているとい うことを言う必要があるのかなという点に疑問を 感じています。 足立のこれまでの子ども貧困対策について、スティグマとならないよう配慮してやってこられた かと思うんですが、経済的困窮世帯を対象とした 事業で、通常の塾は有料なんだけれども、皆さん 税金で無料で受けられるよということを一々言う ことはどうなのかと思います。 ほかのことではこういった言い方されてないん じゃないかと思うんですけれども、例えば職員さ ん給与支給するときに、皆さんのお給料は区民の 方の税金で支えられていますよとか、区民の期待 を無駄にしないようにとか言ってないですよね。 もっと言うと、区議会議員の報酬月額61万5, 000円プラスなにがし支給するときに、これ区 民皆さんの血税ですよとか、年収200万円しか ない厳しい方からもお支払いいただき、支払えな い厳しい方からも差押えまでして取り立てた税金 ですよ、その期待無駄にしないようにとか、思っ ていたとしても言っていないですよね。 なのに、子どもには、あなたたちは貧乏人だか らほかの人は有料で通っている塾に無料で通える んですよと聞こえかねないようなことを言うのは いかがなものかと、もう少し配慮してはどうかと 思うんですけれども、いかがでしょうか。

 

○学力定着推進課長 スティグマという言葉があり ましたけれども、ただいまの土屋委員の御指摘と、 また先ほど伊藤委員のほうからも、人の言葉の受 け止め方はそれぞれ人によって様々などと御発言 がありました。 今後については、子どもの心情に配慮した形で 工夫してまいりたい、発言については伝え方、工夫してまいりたいと思います。

 

○土屋のりこ委員 分かりました。是非お願いした いと思います。 私がどんなメッセージを発信すべきかなと思っ て考えたら、次のように言ったらいいんじゃない かと思ったのが、本来教育は全ての人が機会均等 に受けられるべきなのに、今足立区ではこの程度 しかできていなくて申し訳ないと、区としては今 後全ての人が均等に教育の機会を得られるよう最 大限の努力をしていくと、そういうことをもっと 伝えるべきじゃないでしょうか。

 

○区長 いろいろ考えはあると思いますけれども、申し訳ないとまで言う、できる限り、限られた財 源の中で少しでもと思って努力はしています。 どこまでへりくだるかという考え方ありますけ れども、やはり皆さん方の将来に期待して、私た ちも努力していますという程度であって、申し訳 ありませんというのは、私ちょっと、少し、大分 強く違和感を感じます。

 

○土屋のりこ委員 分かりました。今の日本の中で はそうかもしれませんが、世界を見渡したときに、 フランスでは大学まで無料で通えるというような 実態であったり、そういった中で、では日本の状況、これだけやっぱり教育にお金がかかってしまうし、いい大学に行こうと思えば、やっぱり塾等 お金を掛けざるを得ないというような根本的なところから見直しというか、議論が必要かなと私は 思います。 いろいろ意見がある中なので、是非そういった 意見もあるということで受け止めていただければと思います。 最近、親ガチャという言葉も取り沙汰されてい ますが、そのガチャがどうであれ、全ての子ども たちが望む教育を受けられ、部活もでき、給食を 食べられ、希望する進学がかなえられる環境が整う、そうしたように、足立区としても更なる尽力 をお願いしたいと、これは要望いたします。

 次に、教育費の外国人児童・生徒保護者負担軽 減事務に関してですが、朝鮮学校に補助すること をめぐり、区は裁判に訴えられていたんですけれ ども、最高裁には上告されず判決が確定したと聞 きましたが、どうなったでしょうか。

 

○子ども政策課長 昨年度から外国人学校の保護者 への補助金に関しまして、その支出等に関して適 法かどうかということで争われていた住民訴訟で ございます。 地裁で原告請求棄却、その後、高裁でも同様の 原告請求棄却ということで、土屋委員おっしゃる ように上告されず、高裁判決が今年の5月に確定 したという状況でございます。

 

○土屋のりこ委員 よかったと思います。当然の勝 訴で、司法の場において、外国人の教育機会を保 障する必要性が認められたことと、外国人排斥と いう動きが時代に逆行することであるということ が明らかになったことは、教育の機会均等の実現 にとっても意義があることだと思います。 とはいえ、全国的に見ると、朝鮮学校の自治体 による補助金支出10年前と比べると4分の1に まで削減されているという報道もあります。 自治体によっては、排外的な声が強まっている ことに危機感を感じています。 他者の人権を侵害する行為を許してはいけない わけで、個人の主義主張、もちろん尊重されるべ きです。が、足立区で朝鮮学校に通う子どもたち 一人一人の、またその子の幸せを願う親御さんた ちの人権等について、踏みにじる権利は誰にもな いと思います。 義務教育においても、更には幼保無償化におい ても、朝鮮学校をはじめとした外国人学校に通う 子どもと親にとって差別的待遇がまだ残っている わけで、そういった人権の観点からもよろしくな いと思いますし、一つ一つの差別的取扱いになっ てしまっている点についても解消していっていた だきたいと、区としても引き続き尽力願いたいと 思いますが、いかがでしょうか。

 

○子ども政策課長 これまでも外国人学校に通って いらっしゃるお子さんの保護者に対する補助金と いうところも、お子さん、義務教育であれば本来 無償で預かれる、供与すべき、給付できるべきと ころが、なかなか至っていないというところがご ざいまして、そちらを区のほうとしても補助させ ていただいているという、お子さんの視点、保護 者の視点に立った考えで進めておりますので、引 き続き、法としても適法ということで判決が下さ れましたので、それに沿った形で、区としても今後対応していきたいと考えております。

 

○土屋のりこ委員 是非よろしくお願いします。

 次に、交通安全対策事業に関して、前々から気 になっていて取り上げたいと思っていたんですが、 自転車走行のルールとマナーについてということ で、西新井駅西口のさくら参道と尾竹橋通りが交 差する西新井駅入り口の交差点のところの入り口 のところなんですが、商店街に進入する車両は駅 からの一方通行になっているんですが、自転車を 除くということなので、自転車は双方向に通行が 可能な道です。 自転車ナビマークもこういった形で西向きの通 行も東の向きの通行の表示がされているというこ とで、写真をちょっと拡大したのがこちらになる んですけれども、ちょっと小さくて見づらくて申 し訳ないんですが、こういうケースがありました。 [資料を提示] 西新井駅へ行こうと、この道、自転車で商店街 のほうから自転車ナビマークに従って走ってきて、 西新井駅入り口交差点に差しかかりました。赤で 停止をしたんですが、車両用信号は青信号なんで す、こちらのほう青信号なんですね。青信号に なったため、この車両用信号に従い、自転車は直 進をしました。ところが、ここの交差点一部歩車 分離ということなので、横断歩道のこちらの歩行 者用信号は赤のままなんですね。その歩行者用信 号に従い、信号待ちをしていた子どもたちが、直 進した自転車を見て赤だから渡っちゃ駄目だよと いう声掛けをしたと。 このケース、子どもか、自転車か、どちらが正 しいかということなんですが、子どもが正しいと 思う方いらっしゃいますか。分かりづらい。自転 車が正しいと思う方いらっしゃいますか。そうな んですね。交通対策課長、正解をお願いします。

 

○交通対策課長 自転車も軽車両ですので、車両用 の信号機に従って進むということで、青ですので 通行可です。

 

○土屋のりこ委員 そうなんです。一般的にはとい うか、慣行的には、地域の方は自転車で車道を 走ってきても、横断歩道の赤信号に従ってしまっ て止まるんですけれども、道路交通法では、車道 を通行してきた自転車は車両用信号に従って走る こととなっているので、この自転車横断帯がない 交差点の中では自転車は歩行者用信号赤でも車両 用信号の青に従って直進するというのが法規上正 しい行為になります。 ただ、この現場、また再度見に行ってきたんで すけれども、車道を走ってきた自転車も歩行者用 信号に従って通行するということで、みんなそう なってしまっているということで、自転車が法規 上正しい通行をすると、自転車のほうが信号無視 をしているかのように錯覚されてしまうというこ とになっています。 このときのケースでは、この自転車私だったん ですけれども、前方向から右折しようとしてくる 車も、直進した自転車に対して、何で来るんだと 驚いた目で見ているというケースで、どうしたら こういうケース、いいのかなと考えたんですが、 正しい自転車の走行法規を周知するということは できないものでしょうか。

 

○交通対策課長 私もそこの交差点存じ上げておる んですけれども、改めて現場のほう確認させてい ただきまして、これは車のほうのドライバーさん も誤解されている部分が非常に大きいかと思いま すので、そうしたドライバー向けの注意喚起です か、そうしたこともできないかというのは警察の ほうとちょっと相談させていただきたいというふ うに思います。

 

○土屋のりこ委員 第11次足立区交通安全計画案 が取りまとめられまして、今日からパブコメもス タートしていますが、その中で、補完的な目標と いうのが新たに設定をされ、令和7年に自転車利 用者の交通ルール、走行マナーがいいと感じる区 民の割合を5年平均32%以上にするというのが 設定されています。このマナーについて、昨日渡辺委員からも指摘がありましたが、マナーということも大切ですし、 施策評価において、死者数だけでなく、こういっ た数値目標を立てていくことは重要だと思うんで すけれども、ただ、今紹介したケースのように、 自転車の走行ルールを知らない人から見て法規上 正しく走行している自転車がマナーが悪いと感じ られてしまっては、正しい評価指標が得られない ことになってしまいます。 マナーを普及させる前提として、法規、絶対守 らなきゃいけない通行ルール、一時停止や車道の 走り方、また歩道を走る場合、歩道は例外とされ ていますので、歩道の走行ルールというのはあま りないんですよね。そういった、自転車安全利用 5則だけでなく、自転車を運転する人にも歩行者 にとっても細則に踏み込んだ交通法規の普及とい うのが課題なのではないかと感じています。 新たに設定した補完的な目標値において正しく 現状を反映するためにも、全ての区民に対して安 全5則から更に踏み込んだ自転車の正しい交通法 規を普及するよう、力を入れていただきたいと思 いますが、いかがでしょうか。

 

○交通対策課長 今、土屋委員のお話の中にもあり ました自転車の安全利用5則、そうした内容につ いて最低限、まず皆様にお知らせしていく必要が あるのかなということでございます。 また、警視庁のホームページの中でも、そうし た内容について詳しく出していただいているとこ ろもございますので、そういったところと連携し ながら、私どももそういうリーフレットですとか を使わせていただいて、普及啓発をさせていただ きたいというふうに考えております。

 

○土屋のりこ委員 よろしくお願いします。 11次計画案の中では、自転車のシェアサイク ル利用者への啓発も行っていこうということが提 起されていますが、駐輪場だけではなくて、もっ とスーパーと連携して買物客の方への交通安全と か、小さな子どもを自転車に乗せた親御さんが一 時停止をせず飛び出してくるということもままあ りますので、少なくとも減速することということ であったり、そういった啓発、自転車を運転する 人への啓発、多様な場に出掛けていって、自転車 の交通法規を厳格に守ると約束した人にはビュー 坊の反射材をあげるとか、多様な場所で安全キャ ンペーンをやってはどうかと思うんですけれども、 いかがでしょうか。

 

○交通対策課長 今現在、コロナの関係でなかなか キャンペーン等もできていないところではあるん ですけれども、スーパーですとか、保育園ですか、 そうしたところとの連携の中では、親御さんのほ うに届くような、そうした内容の啓発活動等、工 夫していきたいというふうに考えております。

 

○土屋のりこ委員 是非お願いします。 あと車の運転者に対しても啓発が必要と感じる 場面があって、例えば環七を自転車で走っている、 車道を走っているときに、車道を走る自転車の後 方を走っていたトラックが、クラクションずっと ブーとならしながら、自転車に対して100メー トルとかあおり運転をしてきたとか、あと自転車 が車道を走れないように、あえて左側に幅を詰め て走行する自動車もあるということとか、そう いった車の運転者に対しても、例えば道路上にい ろいろ電光掲示板等も設置されていますが、自転 車の車道走行の安全確保を図れるよう啓発を強め ていただきたいと思いますが、どういったことが 可能でしょうか。

 

○交通対策課長 こちらにつきましても、やはり警 察と調整させていただく必要があろうかと思うん ですけれども、自転車の利用者が安全に通行でき るようにということで、電光掲示ですか、そうし たものも利用させていただけないかということも 含め、自転車の安全について確保できるように頑 張っていきたいというふうに考えております。

 

○土屋のりこ委員 是非いろいろ、多様な方法でよろしくお願いしたいと思います。

 次に、産業経済費の観点から、いわゆるワクチ ンパスポートの件について取り上げたいと思いま す。 ワクチン接種というと款が違うので、今日は産 業経済振興策としての、いわゆるワクチンパス ポート、接種証明を発行して経済活動を優先させ る施策の是非について問いたいと思います。 これはワクチン接種へのインセンティブには なっても、ワクチン接種証明を持っていること、 イコールその人が感染していないことを証明する ものではないわけで、差別や分断を持ち込まざる を得ないという点は、これまでにも指摘されてき たかと思います。 例えばこのパスポートという言葉を使うことで、 それを持たない人は社会活動に参加できないとい うことを想起させますし、社会の分断にもつなが るし、そういった点で施策としていかがなものか と思います。 大切な点ですが、多数の方も指摘されているよ うに、ワクチンを打つかどうかは本人の意思だと いうことで、副反応は多くないといっても、10 月1日に行われたワクチンの副反応を検討する専 門家合同部会、厚労省の発表で、ワクチン接種後 の死亡疑いの事例は1,233例報告されている ということですし、中身の評価ですが、情報不足 により因果関係が評価できない事例が1,150 例報告されているということも事実です。 統計上、打つことにメリットがあると言えても、 個々人、個人にとってはオール・オア・ナッシン グなわけで、1人の人間が7%だけ死んじゃって、 あと93%生き残るとか、そういうことではない わけで、個人にとってそれがメリットがあるのか、 若しくはデメリットのほうが上回るのかというの はやってみないと分からないので強制はできない ということだと思います。 区役所は民間企業ではないわけで、区の公的な 政策によって打ちたくない人に強制力を働かせる ことや、打たない人を差別的に扱うことを助長し てはいけないと私は考えます。 フランスでは、ワクチンパスポートをやったこ とによって、逆にそれを条件にしている店には人 が寄ってこないという事例も報告されています。 差別を抑制する観点から、ワクチン証明等を使っ た経済対策、区の取組については慎重であるべき と考えますが、区の見解はいかがでしょうか。

 

○産業政策課長 昨日、工藤委員からの御質問に対 しましてもお答えさせていただきましたが、いわ ゆるワクチンパスポート、土屋委員御指摘のワク チン接種証明と検査の証明のワクチン検査パッ ケージのお話かと思います。 御答弁させていただきましたように、かなり慎 重に、差別などを助長し得ないお話かというふう に思います。国のほうでも実証実験をやると。そ して、東京都も10月末からやるというふうに動 きがございますが、詳細ちょっと下りてきてござ いませんので、そういった国、都の動きを注視し て、区としても考えてまいりたいと考えてござい ます。

 

○土屋のりこ委員 最後に1点ですが、東京オリン ピック、五輪のときには、選手とか大会関係者に はPCR検査毎日実施をして、陽性率は低かった ということで、そういったように行動の緩和と併 せて、誰でもいつでも安価に受けられる検査体制 の拡充は必須じゃないかと思いますが、いかがで しょうか。

 

○衛生部長 それらにつきましては、国や都の情報 を収集しながら検討してまいります。

 

○土屋のりこ委員 ありがとうございました。

10月12日

○土屋のりこ委員 今日午後一番ということでよろ しくお願いします。 予定していたものに入る前に、一つ取り上げたいのがあって、緑本の80ページになるんですけ れども、みとり期まで対応する小規模な地域の住まい支援事業ということで、先ほど御活躍されて いた新井大先生の御尽力の賜物で作られたという、 この事業なんですけれども、昨年度はちょっとゼ ロということで、残念だったのではありますが、 数年に1件あるかないかということで、毎年必ず あるわけではないけれども維持していくことが大切かと思います。 事業者さんにお話を聞いていましたら、こういった区の補助でみとりができる施設ができて、 コロナ禍でも穏やかな時間を過ごせて、どれだけ 皆さん喜んでおられるかということで、この補助事業ですばらしいことができているし、都からの期待も大きいということでした。 昨年度はゼロということだったんですけれども、 今年度は既に1件申請というか、あるかというふうにも聞いているんですけれども、いかがでしょ うか。

 

○介護保険課長 今年度ですが、相談がありましたのは、今まで1件ありまして、今日、午前中に、 もう1件、まずは相談の御連絡がありました。

 

○土屋のりこ委員 地域で必要性が増してきている ということかと思います。区の予算は、1件ということで予定されていると聞きますが、柔軟に、 こういっためったにあるかないかという事業ですので、都への変更申請するなど、可能であれば、 そういった1件、2件という事業者の方たちのニーズに柔軟に対応していただきたいと思うんですけれども、いかがでしょうか。

 

○介護保険課長 こちらの助成制度なんですけれど も、これは東京等の助成制度を活用したものでご ざいます。まだ、2件目の方の詳細な内容という のは、これから聞き取る状況でございますので、 その方々の意向も聞きながら、また、予算の措置が必要であれば、柔軟に、また、丁寧に対応させ ていただきたいと考えております。

 

○土屋のりこ委員 是非、よろしくお願いします。 段取りというか、物件等も見繕って、すぐにで も始められるかというふうな状況だそうですので、 事業者の方も、行政書士の方たちと、区の方へ来 ようかというふうにもおっしゃっていますので、 是非、丁寧な対応をよろしくお願いいたします。

 今日予定していた内容ですが、一つ目は、公園 に関してです。足立区でも取り入れられているか と思うんですけれども、公園などに設置されてい るベンチですね、区役所の前の中央公園にもある んですが、後付けかなと思われる仕切りが取り付 けてあるんですけれども、これは何のためか、目 的を教えてください。

 

○パークイノベーション担当課長 仕切りを付けて いる理由は、ベンチに長時間横たわって、本当に 使いたいという人が使えないような事情があった ため、設置しております。

 

○土屋のりこ委員 このベンチの仕切り、お邪魔棒 というそうなんですが、ベンチを長時間占拠され ることを防止するため、寝そべり止のため、事前 にお伺いした中では、ホームムレスが荷物を置い ているのが困るからということで、地元からの要 望の声もあるということでした。 この点について、都市機能という観点から問い たいと思います。 2000年前後から、こういった、いわゆる排 除アート、特定の人を排除する目的で設置される アーティスティックな造詣のベンチであったり、 オブジェ等が増えてきました。行政の公共空間に 対する考え方の変化が可視化されたものかなと思 うんですが、誰でも自由に使えるはずの公共空間 が特定の層に対しては厳しい態度で臨むものに変 容してしまった。何々を、何かをさせないという 否定形の機能をベンチに追加することで、そもそ も公共空間は様々な行為を許す自由な場なのに、 その可能性に蓋をしてしまっているということで、 指摘がありますが、この排除アートということに ついて、研究をされている東北大学の五十嵐太郎 教授は、無意識に行動が制限される環境型の権力 といえると指摘されています。 当区でも、SDGsやバリアフリーの目標を高 らかにうたわれていますが、それとは真逆のこと ではないかと思います。ホームレスが使いにくい ベンチは一般人にとっても使いにくいベンチにほ かならないです。公共空間は有料で入場するテー マパークと違い、未定義の部分があって、様々な 可能性に開かれているもの、こういった排除アー トは、私たちが使えるはずだった場所も奪ってい ることになってしまっています。 例えば、夏、公園で熱中症ぎみになった子ども を、ママさん、パパさんがベンチで少し寝かせた いと思ってもできませんし、高齢者の方、貧血ぎ みの女性、ちょっとふらつくから横になりたいと 思っても、お邪魔棒が付いたベンチは使えないん ですね。 こんなこともありました。私の知り合いが、心 臓の手術をした直後で、脳貧血を起こして、立っ ていられなくなったんですね。そのときも、こう いった排除ベンチには横になれなくて、地面に直 接ごろんと寝るしかなかったということで、20 分ほど地面に寝転がった状態で、落ちつくのを 待って、立ち上がって帰れたと、帰宅したという ことなんですが、そばを通っておられた方は「人 間が地面に転がっている」ということで、奇異の 目で見られたという経験があるそうです。 ホームレスの次は、子どもがうるさいと言われ、 公園さえ、迷惑施設となってしまう風潮を危惧し ます。下手すれば、将来、遊ぶ機能を失ったオブ ジェで埋め尽くされた場所が公園と呼ばれるかも しれないと、先ほどの五十嵐教授は指摘されてい ました。 他者を排除していくと、誰にも優しくない都市 になってしまうんじゃないか。そういう都市の在 り方を目指すべきではないのではと私は思います。どうでしょうか。不寛容な都市機能を目指すので はなく、公共空間の自由を守る立場に立つべきだ し、それはビューティフル・ウィンドウズと両立可能なことと考えますが、区の見解はいかがで しょうか。

 

○パークイノベーション担当課長 ベンチの仕切り につきましては、特定の人を排除するという考え は持っておりません。ホームレスを排除するとい うことではなくて、長時間居座って、荷物を置い て占拠する、それがほかの利用されている方に御 迷惑になっているという実態がございますので、 そういう行為をやめてください、できないように するというものでございます。

 

○土屋のりこ委員 言っているのは、事前の説明の 中でも、ホームレスの方を排除するということを、 別の公園課長だったかと思いますが、おっしゃら れていましたし、そういった形で、目的はどうあ れ、ほかの人たちのことも排除してしまっている ということについてどうかということですが、い かがでしょうか。

 

○パークイノベーション担当課長 今まで一律にお 邪魔棒を付けていたという実態もございます。一 部フェンスで囲まれた幼児用のコーナーなどでは、 小さなお子さんのおむつ替えなどの機会もあると 思いますので、そういった皆さんのお声を聞きな がら、柔軟には対応してまいりたいと考えております。

 

○土屋のりこ委員 是非、お願いします。後付けの ものとか取り外せるタイプのものとか、いろいろ なものがあるそうですので、そういったものも検 討するということで、どういったベンチをそこに 作るのかというところから、是非、検討をお願い したいと思います。 今日は排除ベンチについてを指摘しましたが、 2日目の質疑の中で、ホームレスの空き缶拾いを 禁止する条例についても指摘しました。こういっ たものによって、生存権の侵害、社会的な排除を 助長しないかどうか。心配する点は、差別や偏見 を肯定してしまうのではないかという点です。 行政がホームレスを排除するために、そういっ た排除ベンチを意図的に設置したり、ホームレス はまちにいてはいけない存在だとか、野宿者が公 園を利用してはいけないという、誤ったメッセー ジを公的機関が発していることになることを危惧します。 2020年11月、渋谷区のバス停でベンチに 座っていた路上生活者の60代の女性が撲殺された事件、これまでにも、ここの区議会の中でも取り上げられてきたかと思いますが、近所に住む4 0代の男性が石とペットボトルの入ったビニール 袋で女性を殴り殺したという事件でした。 NHKが彼女がバス停にたどり着くまでの人生を追った番組を作っていて、春に放映されていますが、殺害されたときの所持金は8円、誰にも迷 惑をかけず、ひっそりと、バスが終わった後、夜 中、ベンチで夜を過ごしていた彼女が、どうして こんな目に遭わなければならないのかということ で、社会の不寛容、ひずみを問い掛けていました。 足立区内で類似のことが起こってほしくないと 思って、今回取り上げました。 行政として、野宿生活者を差別したり、排除す るようなメッセージを発信しないでほしいと思う んですけれども、いかがでしょうか。 都市建設課、みどりと公園系の方、どうでしょ う。

 

○工藤副区長 行政から誤ったメッセージを送ると いうことは、それは、やはり決してあってはなら ないというふうに思います。ただ、あくまでも、 公園を造るときには、ワークショップとか行って、 多くの皆様の声を聞いて、公園を造っている実態 もございます。今後も、そういった声をお聞きす るとともに、当然、ホームレスの方も、福祉事務 所と一緒に指導に入ったりしていますので、当然、生きる権利を守っていきたいと思います。

 

○土屋のりこ委員 ありがとうございます。是非、 よろしくお願いします。 2日目に、同じく、ホームレスの巡回相談事業 を取り上げましたが、こういったホームレス自立 支援において、地域社会の理解が重要だと思いま す。近所でホームレスとおぼしき人を見かけたら、 公園管理課等に電話して「何とかしてよ」という ことではなくて、福祉事務所に電話をして巡回相 談に入ってもらうと、そういう事業がありますの で、地元の方にもそう意識してもらえたらいいん じゃないかと思います。 地元から、ホームレスに関する苦情があるとい うことも事前、今日、公園課長いらっしゃいませんけれども、聞いていたんですけれども、地元へ の啓発ということでも、是非お願いしたいと思う んですけれども、苦情を把握されている部署の方 がいらっしゃれば、どうでしょうか。

 

○足立福祉事務所長 特別人事厚生事務組合で巡回 相談事業をやっておりますので、苦情等もありま すけれども、子どもが心配だとかそういった声も ありますけれども、地域に対する周知については、 今後検討していきたいというふうに思います。

 

○土屋のりこ委員 是非、よろしくお願いします。 NHKの番組の中でも、存在を知っていた、把 握していた。けれども、どう声を掛けていいか分 からなかったということですので、そういった専 門知識を持って、訪問、面談をして、施策につな げるという事業があるわけですから、そこにつな がるようにということで、よろしくお願いしたい と思います。 まちづくりに携わる先輩の言葉なんですけれど も、公園にはボール遊びも、何もしないで寝てい るおじさんも必要だ。公園こそが貧富なく、いら れる区民のオアシスなんだということで、いい言 葉だなと思いますし、そういった公園の在り方を 是非追求していただけたらと要望します。

 次に、シティプロモーションに関して、公的広報の在り方に関してです。 千葉県警が、この7月に公開した交通ルール啓 発動画があるんですけれども、VTuberを活 用してということで、戸定梨香さんというVTu berを活用されているんですが、その容姿をめ ぐって、極端なミスカート等、性的だという抗議 があり、9月に動画が削除される事態となりまし た。この場でその画像をお示しするのは控えます ので、タブレット等で松戸警察、VTuberで 検索していただくと出てくるかと思います。 それに対して、VTuberの事務所側は、自 己表現の一つで、自由な表現の萎縮になると反発 をしていると報じられていますが、これをどう考 えるかということです。 足立区はどうなんだろうということで、シティ プロモーション課の方が作られた本を見てみたん ですけれども、区の作るチラシやポスター、年に 450件以上の相談に対応されているということ ですが、見てみると、3010運動のチラシとい うことで、ちょっと、女性が男性にお酌をすると いうイラスト、どうかなという気はするんですけ れども、昔のイラストをそのまま借りられたとい うことで、目くじらを立てるほどではないかなと。 あと、少し気になったのは、保育士の方のチラ シなんですけれども、これ、基本的に、表紙には 女性を多用されているのかなと感じていましたが、 今年の保育園・幼稚園リーフを見ると、保育園の 方には表紙に男性保育士が登場していて、バラン スを取っているのかなと感じました。 どうでしょう。シティプロモーション課の方で チラシ、ポスター等の表現について、ジェンダー 表現についてアドバイスされるときに、そういっ たジェンダー的な配慮ということはどうされてい ますでしょうか。

 

○シティプロモーション課長 広報物の制作や情報 発信の際には、偏った表現ですとか、描写によりまして不快に思われる方を出したりですとか、傷 つけたりすることがないように、十分に配慮して アドバイスの方、しております。

 

○土屋のりこ委員 分かりました。 先ほど紹介した松戸警察のVTuberの件で すが、考えなきゃいけないのは、これが警察とい う、交通ルール啓発動画であって、営利を目的とする民間のメディア広告とは違うということだと 思います。民間メディアに対し、表現の自由との兼ね合いから、それを公権力が規制するというこ とはあってはならないわけですが、この場合は公的広報としての在り方が問われることだと思いま す。 こちらは内閣府の男女共同参画局の作成した男 女共同参画の視点からの公的広報の手引というも ので、古いものではありますが、この手引によれ ば、伝えたいことをどう表現するかも大切だが、 内容以前に表現への反感を招くようでは、施策へ の理解や協力は得られないということで、男女共同参画の視点を広報へ生かすことが責務と指摘さ れています。 ジェンダーの観点で、世の中の存在様式を見ることは、おもしろくて、男らしさとか、女らしさ というのは、国によっても、時代によっても全く 違います。例えばロシアでは大型バスの運転手や 医師が女らしい仕事とされています。中東地方で は、男らしい正規の服装はスカートです。日本で も、江戸時代は、子どもを育てることや病人の看 病は男がするものと思われていたということで、 それが今のように変わっていったのは明治以降だ そうです。 そういった旧来の性別に基づく固定観念を踏襲 するのではなく、既存のジェンダーに迎合的にな ることなく、ジェンダー表現に配慮した公的広報 の在り方を是非検討いただきたいと思います。 男女共同参画の公的広報ガイドライン、これを 自治体版として作っている都道府県市町村もある かと思いますが、規範として意識していただけた らと思いますが、いかがでしょうか。

 

○区長 この度の乳がんの検診を受けようというポ スター、女性の上半身、イラストですけれども、 横が写っている。私ども、それは意識しなかった んですけれども、公共交通機関では貼り出すこと ができないということを言われました。今、そういう時代になっておりますので、土屋委員がおっ しゃったような、庁内の中に全体の広告物ですと か、情報発信媒体をコントロールする一つのルールをジェンダーの観点から持つことは、これから必要だというふうに考えておりますので、少々お 時間いただいて、取りまとめていきたいと考えます。

 

○土屋のりこ委員 ありがとうございます。是非、 よろしくお願いいたします。

 では、次に、高層マンションの災害協定につい てです。 前回の代表質問でも取り上げたんですけれども、 千住大橋地区、E街区の高層マンション建設計画 に関して、地元の方より、まちづくりの観点から、 帰宅困難者の受入れのためにも集会室を災害時に 開放してもらえないかと、事業者の方に繰り返し 要望をされてきました。区の方で、区民の方の声 をしっかり受け止め、事業者とやり取りをしてい ただいてきたのかなと思いますが、千住大橋地区、 E街区の方の事業者の方と地元区民の方とのやり 取り、回答、最終的にどうなったでしょうか。

 

○市街地整備室長 区民の方から、そのような御要 望をいただいて、事業者につなぎ、我々の方からも何とかできないかという要望させていただきま したが、今回については、設計が進んでいる、工事費が固まってしまっているということの中で、 集会室のセキュリティの面から、少しその供用が、 使用ができないという御回答をいただいたところでございまして、それをお話しいただいた方には丁寧にお伝えしたと考えております。

 

○土屋のりこ委員 ありがとうございます。 それで、先日、(仮称)足立区綾瀬三丁目計画、 新築計画の御案内ということで、これも同じ事業者になりますが、こちらの計画をということで資料をいただきましたが、こちらでは、区との災害協定はどうでしょうか。

 

○災害対策課長 4階建て以上のマンションについては、そういった水害時の避難場所として、マンションの建築物確認できるかどうかという協議を することになってございますので、先日、協議の申出があったということは伺っております。

 

○土屋のりこ委員 いただいた資料には、集会所につきましては、水害発生時に、緊急かつ一時的な避難場所として、近隣住民の皆様に提供する予定であり、今後、足立区と協定書を締結いたします ということで、締結しますと書かれているんです けれども、もともとは橋戸町の方で、地元の方が、 前回の3.11大震災のときに、鉄道が止まって、 千住大橋のところを帰宅困難者の方が大勢歩いて 帰られるのを目にして、自分の御自宅の前を通っておられてということで、何とかならないのかと 心を痛められたんですけれども、今回、7日深夜 に、また地震が起こりまして、そういった万が一 を想定した準備というのは大切だなと思いました。 今回、こういった形で、区民の方も、綾瀬の方 では災害協定結べそうということで、よかったと、 区が緊急事態宣言中にもかかわらず、区民の方の 声を聞いていただいて、事業者の方ともやり取りをしていただいたことに感謝を言っておられまし た。事業者への時機を得た働き掛けによって、災害協定の締結というのは実現できるという実例か と思います。 まちづくり計画の中で、区内高層マンション等 への災害協定の締結を是非進めていただきたいと 思いますが、いかがでしょうか。

 

○市街地整備室長 私たちの方で行っている大規模開発の中の高層マンションができる場合について は、そのような施設が確保できるように、まず、 土地を売る前に、大きなガイドラインとか、考え方を整理して、できるだけ設置できるような方向で取り組んでまいりたいと思います。 また、大橋ですが、E街区は駄目だったんです けれども、F街区については、少し積極的に地権者に働き掛けていこうというふうに今取り組んでいるところでございます。

 

○土屋のりこ委員 ありがとうございます。是非、 よろしくお願いします。住まれる方にも、みんな にとって安心なまちづくりということでお願いし たいと思います。

 次に、労働者協同組合法についても少し触れた いと思いますが、いよいよ労協法の施行、来年1 0月ということになって、残る準備期間1年です。 労協法に関して、まずは庁内で勉強会をしていた だきたいと求めておられるんですが、まだ中身が 示されてないからできないと、区はおっしゃって いますが、他区では、例えば墨田区では既に庁内 勉強会が実施されています。ほかにも、福井市、 越前市、福岡県、北九州市で実施され、佐倉市で も予定されているというんですが、恐らく、自治 体にとって条件、どこまで内容が示されているか というのは足立区も同じじゃないかと思いますが、 どうして、足立区ではまだできないということか、 必要性がないという認識でしょうか。

 

○政策経営課長 今、土屋委員の御発言の中にもご ざいましたが、情報が少ないというのは、やはり大きい要素でございます。夏の労働政策審議会の 中で、本年度中でしたっけ、指針とか政令等を示 していくというようなスケジュールは示されておりますので、その内容を見させていただいて、必要な勉強会等があれば、そこは考えていきたいと 思いますが、まずはその情報収集をしていきたい と思っております。

 

○土屋のりこ委員 ほかにやっている自治体がある んだから、内容がまだ示されてないということは 理由ならんじゃないかと思うんですけれども、既に法施行後の法人格を移行しようと事業者の方で も取り組まれていると聞きます。 具体的に起こった問題として、こういうことが ありました。ある区内の事業者さんで、労協法人 への移行を目指して、従業員の方に組合員になっ てほしい、出資してほしいというお願いをされま した。その従業員の方は、生活保護を受けておら れたということで、出資金の扱いがどうなるのか 不安で、それを聞かれて、退職するときに出資金 の5万円というものが返金されたら、収入認定さ れるのかどうか。当該従業員の方がお住まいの自 治体に問い合わせると、収入認定しますというこ とで言われたそうで、私の方に、それで本当なの と連絡が来たんですけれども、うちの足立福祉事 務所長に確認しましたら、収入認定には当たらな いということで回答をいただいて、私の方から間 違った回答をされた江戸川区さんには、電話をし て、話をして認識を改めてもらって、無事、組合 員になられたということでよかったんですが、つ まり、もう動きは始まっているし、区としてもそ ういった形でケースワーカーに聞かれるとか対応が迫られる場面も出てきているということなんで すね。 福祉事務所長にお伺いできたために、正しい対応いただけましたが、誤った回答がされると、そ れで、従業員が働いている方にも事業者の方にも 迷惑をかけてしまうということで、区として正し い対応していただくためにも、早期に庁内におい て労協法等勉強会を行ってほしいと思うんですけ れども、いかがでしょうか。

○政策経営課長 必要に応じて考えてまいります。

○土屋のりこ委員 是非、よろしくお願いします。 既に、啓発活動に予算付けを行っているところ もありますので、足立区の方でも是非検討をお願 いしたいと思います。 ありがとうございました。

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